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執筆者の写真冨永 陽介

うつ病と慢性痛

40代の男性、喉のつっかえ感、胃の痛み、鎖骨の下の痛みを訴え、まどかにを受診いただきました。

前にかかった病院で、胃カメラの検査やMRI検査をしましたが、特に問題はなかったそうです。

その症状や痛みはよくなったり悪くなったりするようでした。


それ以外に、


集中力が上がらない

気分が上がらない

何も楽しめない


などの感情の問題がみられていました。実際に、対面していても全く笑顔はなく、眉間にしわを寄せながら、話されてしました。



こういった場合、体の症状として表に出ている感情の問題がみられる、うつ病の状態の可能性があります。

身体症状がメインのため、内科や整形外科などの医療機関を受診するも、なにも問題がないと指摘されて、診断が遅れてしまうこともよくあります。

うつ病というと、心的な感情障害ばかり目が行きがちですが、身体的に表現される場合もあるのです。

喉のつかえ感以外に、頭痛、みぞおちの痛み、肩の痛みなどを訴える方が多いです。


特に働き盛りの40代、50代の方の場合は、心的なうつ症状より、身体的な訴えを強くはっきり伝えてくる患者さんが多い印象があります。会社での家庭でも重要な役割を担う年代の方の場合、診断が遅れれば、ご本人だけでなく周囲にも被害が及んでいきます。


そのため、こういう場合の薬物治療は、鎮痛剤ではなく抗うつ剤を服用する必要があります。

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